先日、4歳の息子が、急に一人で絵本を読みはじめました。
子供が絵本を一人で音読を始めるまでの道のり(子供へのひらがなの教え方)を振り返ってみたいと思います。
かるたで遊ぶ
息子が一番ひらがなを覚えたのが、かるただったと思います。
うちは、「わにわにのかるた」と「ぐりとぐらかるた」をメインに使いました。
息子は絵本が大好きで、わにわにも、ぐりとぐらも好きだったのでちょうど興味をもってくれました。
他にもいろんな種類のかるたが出ているので、例えばキャラクターものや乗り物など、お子さんの好きなもの、興味のあるものに合わせてあげればいいと思います。
かるたでひらがなを教えるときの4つのポイント
最初は5枚程度から始める
最初から全部の札を並べて、そこから目的の一枚を探し出すのは大変ですし、2〜3歳の子供にそんな集中力はありません。
なので例えば「あ・い・う・え・お」の5枚だけを並べて取り組みます。
次は「か・き・く・け・こ」のみ。
それぞれがスムーズにできるようになったら「あ〜こ」の10枚というように増やしていきます。
読み札の文字を見せて、絵合わせカードのように探させる
読み札の読み上げを聞いて、文章のイメージと絵で札が見つかればそれでOK。
もしもわからないようであれば、読み札を見せてあげます。
読み札の最初の一文字と同じものを取り札の中から、探させます。
絵合わせカードのゲームのように、同じ文字と文字を合わせる要領です。
子供が見やすいように取り札を並べる
一般的なかるたのように、バラバラの方向に取り札を置くのではなく、子供から見て正しい位置(上下)になるようにして読みやすいように、子供の前に並べてあげます。
勝たせてあげる
大人が読み札を読み、 子供が取り札を取る係に徹して、勝たせる。
ひらがなを教えるためのかるたなので、取り札を早く多く取る競争としてのかるたではありません。
複数人でかるたを取り合い、楽しく遊べるのはもう少し先だと思います。
このようにかるたで遊んでいるとあっという間に文字を覚えました。
文字を覚えるだけではなくて、読み札の文章もあっという間に暗唱できるようになっていました。
最初の一小節だけ、大人が読み上げて、続きを子供が暗唱で読み上げながら札を取るようになりました。
暗唱は子供の脳にもいいみたいですし、 かるた遊びでひらがなを覚えられて、 一石二鳥。
あいうえお表を貼る
これもかなり王道ですが、家の壁にあいうえお表を貼っておくと、暇な時など子供は見ていないようで見ていると思います。
イラストが書いてあれば、何と書いてあるか大体分かるし、「これ何?」と聞かれた時に答えてあげるようにしていれば、 いいと思います。
あいうえお表も100均のものから、幼児教育教材の会社が作っているものまでたくさんあります。
選ぶときのポイントをご参考までに。
あいうえお表を選ぶポイント1:
カタカナ表もそろっているか
我が家はしちだのひらがなチャートを使っているのですが、カタカナチャートが、同じデザインで作られいるので、その2枚を一緒に並べて貼っています。
カタカナ表に載っているカタカナが読めなくても、既に知っている あいうえお表と見比べることで、何と書いてあるかが分かります。
しちだのは、2つの表が、同じ色で1行ごとに色分けされているので、見比べやすいです。
ひらがなの表は、 いろんな会社から山ほど出ているのですが、 カタカナの表はそんなに多くありません。
(ちなみに、かるたもカタカナのものはとても少ないです。つくってほしいです。)
後々カタカナも覚えることになるので、カタカナのことも見越して選ぶといいと思います。
あいうえお表を選ぶポイント2:
フォント
フォントも様々ですが、「教科書体」と呼ばれる筆書きの楷書に近いフォントがいいと思います。
しちだのあいうえお表のフォントはきれいなのでおすすめです。
例えば「さ」や「き」の最後の一画がつながっているようなフォントや、縦と横の線の太さが違う明朝体も、ありますよね。
実際のかき方と違うので、 何度も眺めるあいうえお表には避けた方が良いと思います。
もちろん、日常生活のを送る中で、つながった「さ」や「き」や、明朝体、そのほか変わったフォントを目にすることはあります。 それは子供に聞かれた時に答えてあげればいいと思います。
ひらがなを教えるときに、してはいけないこと
まだインプットがあまりできていない子供に対して、ひらがなを指差して「これなんて書いてある?」と質問風にテストしてはいけません。
子供はテストされて、正解できなかったら嫌な気分になります。
ひらがなを覚えるのが嫌になるかもしれません。
親がするのは、あくまでも、かるたで遊んだりするインプットのみ。
アウトプットは子供のタイミングに任せましょう。
(このあたりの考え方はドーマン博士の本から影響を受けています。)
絵本を一人で読めるようになるまで
文字がまだ読めない頃、「暗唱読み」はたまに子供が自らしていました。(お人形さんに絵本を読んであげる、など設定で)
暗唱読みとは、読み聞かせてもらったことのある絵本を使い、文字を読んでいるわけではないけど、音で覚えている文章を、絵本のページに合わせながら読み上げる読み方です。

ひらがなを一文字ずつ読むのは1年以上前(3歳の誕生日頃)にできるようになっていたのですが、 そこからひとりでスラスラ絵本を読み上げるようになるには1年以上かかりました。
知り合いのお子さんは文字が読めるようになってから、 一人でスラスラと絵本を読めるようになるまで、あっという間だったと言っていました。個人差があるのでしょうね。
私は、絵本は「読み聞かせ」でこれから何年も続けようと思っていたので、息子に一人で本を読むようには、ほとんどを促していませんでした。
ですが、先日急に自ら本を出してきて、なめらかに音読をするようになりました。
カタカナや、妙音、濁音など、つまったりはしますが、私に聞いてきたり、読み聞かせの記憶でカバーしたりしながら、読んでいます。
自分で絵本を読めるようにはなっても、相変わらず読み聞かせはしてほしいようで、以前と同じように読み聞かせはしています。
ちなみに、1文字ずつひらがなと絵が載っているような「あいうえおのえほん」などはあんまり反応はよくなかったです。
いかにも「教えています」という感じになるからかなぁと思います。
息子が好きなミッフィー柄でひらがなパズルも、購入しましたが、数回しかしていません。
ひらがなが1ピースに1文字ずづ入っていて、気に入ってくれれば、かなりいい教材になると思ったんですが…。
あいうえおのえほんも、ひらがなパズルも、レビューを見ていると「これでこどもがひらがなを覚えました」という風に書かれている方がいるので、子供との相性かなと思います。
絵本ナビ
で「あいうえおのえほん」のためしよみができるので、気になる方は見てみてください。
やっぱり、子どもは楽しいことしかやらないし、楽しければあっという間に吸収しますね。