突然の休校や外出自粛で思ったこと
「子供は子供と遊ぶ時間が必要!
学習は授業がなくてもオンラインや家庭学習でどうにでもなる。」
という話を今回はしたいと思います。
今のところ、 休校と春休みを合わせて1ヶ月ちょっと。
期間としては夏休みと同じぐらいの期間が休みになりました。
長い春休み、子供を持て余している人も多いのではないでしょうか。
普段の夏休みもかなり長いのですが、今回の休みがいつもと違う点は、
・児童館、図書館など子供が過ごせる施設が閉まっている
・習い事もほとんど中止
・子供は友達と遊ぶのすら控えるように言われている
という点だと思います。
私は子供が園に通っている間は、夏休みは預かり保育に入れたりしてたのですが、
「小学1年生の夏休み、24時間子供と一緒にいるのが一か月以上続く」
というのをどうしようかと悩んでいました。
(それより先に、この急な長い春休みがきたのですが…)
ですが普通の夏休みであれば
・プールの短期講習会など習い事に通わせる
・夏休み中の子供向けのイベントを探して行く
・友達同士で遊ばせる
などをさせようかなと思っていました。
ですが、できるだけ外出や人に会うことが自粛モードになっている中、できるだけ家の中で親と子供だけで遊ぶというのが長期間にわたって続くというのは結構大変だなと思っています。
休校騒ぎとはあまり関係がないように思われる専業主婦と未就園児の子供の場合であっても、児童館などの赤ちゃん広場などにも行きづらくなっていますし、家に引きこもりがちで人と話したりするちょっとした息抜きがしづらくなっていると思います。
コロナ騒動が長期化すれば、じわじわと子育て中の人で精神的にしんどくなってくる人が増えてくるだろうと思います。
学習は問題ない!
むしろ非効率な今のやり方に疑問を持つ人もいるのでは…?
一方、学習に関しては私は割と楽観的に考えています。
学校の先生に授業で教えてもらわなくても、オンラインで教え方の上手い先生が授業動画を作ってくれていたり、良い内容のドリルや通信教育の教材など家庭学習で学習が十分できるので問題ないんじゃないかと私個人としては思っています。
中には子供の学習は家では何もしないタイプの家庭もあると思うので、そういったお子さんのフォローなどしていく必要はありますが。
学校だと毎日5時間程、机に向かって1年分の学習指導要領をこなしていくような状態になっていますが、もしも家庭学習だけで同じ到達度の学習をしようと思ったら所要時間は半分以下で済むはずです。(国語、算数などの学習)
例えば…
・先生が問題の文章を黒板に一文字ずつチョークで書いているのを待っている時間
・プリントを全員に配るためにかかる時間
・他の子が問題を解き終わるまで待つ時間
授業には色々な「待ち時間」が多いからです。
今回の休校でオンライン学習サービスなどを初めて試してみたり、家庭学習に普段よりも力を入れた結果「こっちの方がよっぽど効率的だな」と思うひとが増えるんじゃないかな。
密度の高い効率的な学習をしようと思ったら、オンライン動画や、通信教育、ドリルなどの家庭学習が一番だと思っています。
オンライン授業にしても、普通の担任の先生の授業をそのまま流すんじゃなくて、一流の先生のちゃんと編集された解説動画を見た方がきっと質がいいです。
本来インタラクティブな授業の方がいいんでしょうが、動画は一方的(デメリット)ではあるけれど、日本の授業スタイルはもともと一方的なので、デメリットは少なそう。
でも子供が園や学校に行く意味はある!
子供は子供と遊ぶ時間が必要。
だからといって子供は園や学校に行かなくても大丈夫だとは思っていません。
以前、落合陽一さんの本を紹介した時にも書いた内容とかぶりますが、書きます。
落合さんは「家庭教師などを呼んで個人で質の良い教育を受ければいいので、幼稚園には行かなくていい」というような趣旨のことを言っていました。
それに対して私は
「特に子どもが小さい間は人(特に子供同士)と関わりを持つ時間が必要だから、幼稚園に行った方がいいという考えになった。」という話を書きました。
▼詳しくはこの記事で www.tensai-banzai.com
今も基本的にその考え方は変わってなくて、休園や休校になった際の一番の問題点は子供が子供と遊ぶ時間が取れないことだと思っています。
園児や小学生ぐらいの子供にとっては、子供同士で関わり合いを持つ機会を与えてくれる園や学校という場所がすごく重要。
小学校の低学年ぐらいであれば効率の良い学習方法で学習をし、授業としての時間数は半分ぐらいにして、残りは子供同士で遊ぶ時間にしてもいいのではないかと思っています。
以前ブログでも紹介した映画「マイケル・ムーアの世界侵略のススメ」
この映画でフィンランドなどの学校の様子が紹介されていました。
世界でもトップの学力を誇るフィンランドでは、授業時間が少なくて、宿題もほとんどなく、より自由な時間を増やして学力を伸ばしているようです。
▼この記事でもう少し詳しく映画「マイケル・ムーアの世界侵略のススメ」について紹介しています。
www.tensai-banzai.com
上のお子さんがいるママさんに話を聞いてみると、「(参観でみる)学校の授業のスタイルは私たちが子供の頃と大して変わっていない」のだとか。
これを機に授業の質など問題提起がされて授業の内容についても改善が進んで行けばいいなぁ。
うちは長男が春から新小学一年生。
もし休校が長引くようなことがあっても、学習自体はそんなに問題視はしていませんが、子供同士で集まって遊んだりする機会が無くなっていることは心配しています。
その点で早く休校が終わって予定どおり4月に小学校生活を始められることを祈っています。
親という関係の近すぎる大人が子供の遊びの相手をしてあげることは、貴重な子供同士の関わりの体験のかわりにはならないでしょうから。