長男がそろタッチでU6まで学習し、暗算力をつけて卒業しました。
実際にメキメキと暗算力をつけて、卒業した子供の親の立場から
・そろタッチのメリット
・そろタッチのデメリット
・学習を続けるコツ
・そろタッチに向いている子とは?
などをお話ししようと思います。
息子は、小1の5月から1年5ヶ月かけてU6で卒業。
卒業前に日商の暗算検定3級を取得しています。
Uステージまで続けられる人が、特にネット生ではかなり少ないことから、公式ページでは載っていないような生の声を載せることで、どなたかの役に立てるのではないかと思います。
この記事は1年5ヶ月のそろタッチ学習の後に書いていますが、 ざっくりとしたそろタッチの内容などは学習1か月の時に書いた記事にまとめていますので、「そろタッチって何?」という方はこちらを読まれると分かりやすいと思います。
そろタッチのデメリット
癇癪を起こす
あえて最初にデメリットを書きます。
そろタッチの一番のデメリットは、問題を間違えた時に子供が怒る、癇癪を起こすことです。
うちの子はボードゲームで負けたりしてもわーわー怒るタイプなのでそろタッチだけに限ったことではないですが、 そろタッチに取り組んでいる時に癇癪を起こすことがすごく多かったです。
そろタッチのホームページに
「間違えるとお子さんは癇癪起こしますが頑張ってください♪」
なんて絶対に書かれることはないと思うので、あえて書きます。
他のお子さんがどんな風に学習しているのか色々ブログなどを読ませていただきましたが、他のお子さんもかなりの高確率でそろタッチをしている途中に怒ったりしているようです。
子供にやる気を出させるため、正答率に合わせて「金メダル」「銀メダル」など出るのですが、 金メダル以外が出た時、出そうな時もめちゃんこ怒ります。
何度「あ〜!iPad が壊れる〜!ヤメテ〜!」と思ったことか…。
(なんとか壊れず卒業。意外にiPad は丈夫。)
そろタッチの最大の特徴であるゲーミフィケーション(ゲーム要素や機能を、ゲームの目的以外応用する)の部分が、余計に子供を興奮させているようでした。
必ずしも学習者全員が暗算習得できるわけではない
そろタッチのマイページでは「学習ステージ別人数 」が公表されています。
大体いつもこのような「F型」のグラフになっています。
基本的にステージが上がれば上がるほど学習人数が少なくなっていきます。
画像だと
J1は全体で675人、ネット生は300人くらいなのに対して
U6では全体で44人、ネット生は10数人くらいに見えます。
ざっくり計算でもU6まで学習続けているのは10%以下ですよね。
累積の人数ではなくて今現在の人数なので、そろタッチが暗算習得の目安として掲げているS12に到達する前に辞めている人がもっと多くいるのも事実です。
最初は楽しいですが、途中難しい部分も出てくるので、「全員が簡単に習得♪」というわけではありません。
イメージ力が下がった大人はほぼ習得不可能なように、どうしてもイメージできなくて進めない子もいるのかもしれません。
ですが、途中までであっても、数をそろばんの珠として捉える学習方法なので、数の認識などは無駄にはならないと思います。
そろタッチのメリット
短期間で暗算力を身につけることができる
うちの子は小1の5月からそろタッチの学習を開始して小2の8月末、期間にして1年4カ月で日商の暗算検定3級に合格することができました。
またブログにもそろタッチ1か月目から毎月学習の記録を残しているので見てもらえればわかると思いますが1日15分とか、そのくらいしか学習に取り組んでいません。
それでもこれだけ効果があるのですから、最短で暗算力を身につけることができるツールだと思っています。
自宅で学習できる
暗算力を身につけようと思ったら、そろばん教室に通うのが一番一般的な方法でしょう。
そろタッチは自宅で iPadで学習するアプリなので教室に通う必要はありません。 (教室に通うこともできます。)
ちょうどコロナ休校中に学習開始したのですが、感染リスクなく安全に学習することができました。
また教室に通うのであれば週に2回程度通うことが多いと思いますが、自宅学習だったからこそ毎日少しずつ続けることができ、早く習得できたと思います。
そろタッチを挫折せずに学習を続けるコツ
そろタッチネット生でU6まで学習した我が家が、そろタッチを続けるコツを紹介したいと思います。
1:毎日続ける
私がそろタッチを続ける上で一番大事だと思っているのは「毎日続ける」ということです。
気が向いた時だけする、とかやる気のある時だけする、とかそういうのではなくて習慣として「毎日続ける」ことを最重要視していました。
低学年の子供ですので「毎日続けようね」と約束だけして放置していたら毎日続けることはできないでしょう。
最初にした約束を守れるように、親も学習するよう促しています。
うちは、最初の一年は多分365日中350日くらいは取り組んだと思います。
2:1日の取り組む学習量を決める
小学校低学年くらいでの私のおすすめの学習量は
Jステージで1日3ミッション
Sステージで1日2ミッション
Uステージで1日1ミッション
ぐらいを目標にして進めると、程よいペースでそこまで無理なく進められるのではないかと思います。
もう少し小さい子だと Jステージでも難しいかもしれませんし、そのあたりは各自調整必要だと思いますが、Jステージで簡単なうちは1日3ミッションくらいと多めに進められると、そろタッチのいう「2年間でS12クリア」のペースに近づけると思います。
そろタッチって最初の方は楽しいんです。
特にゲームをあまりしたことがないようなお子さんだったらゲームみたいで、すごく楽しんでやると思います。
でも、だからといって1日10ミッション以上進めるようなペースは私はお勧めしません。
「学習だからやりたいだけしていい」というのはあまり良くないと思っていました。
うちの子に関しては、あまりにも急に学習が進んでしまうと、次に取り組む時に、急に難しくなってしまって「わからない!もういやだ!辞める!」となってしまう可能性が高いなと思ったので。
人は寝ている間に今日学習したことを整理する機能があると思うので、少しずつ着実に毎日続けることが大事だと思います。
3: 問い合わせメールを活用する
そろタッチはスモールステップで学習が進んでいくのですがやはり数カ所の壁となるような箇所が存在します。
ちなみに、そろタッチの中で特に難しくつまずいた箇所は、
J7、 S9、 U4
の3箇所です。(ここ大事ですよ〜!覚えといてください〜。)
多くの子がつまずくデータが蓄積されれば、改善されるかもしれませんが、うちの子が取り組んだ時は、ここが難所でした!
その山を越えればグッと暗算力が伸びるのですが、そこを超える時は大変だと思います。
特にネット生は実際の先生の励ましや一緒に頑張る仲間などもいませんので、そこでやめてしまう人も多くいるのではないかと想像します。
そんな時に活用したいのがマイページから送ることのできる問い合わせメール。
どういう風に学習を進めたらいいかなど質問すると先生が共有されている学習履歴をふまえてアドバイスしてくださいます。
同じステージを繰り返して復習したい場合なども問い合わせメールからお願いしないといけないので、ちょっと面倒なようにも感じられる一方、きちんと先生が履歴などを見た上で判断してくださるので良いシステムだと思っています。
4: ミッション調整で同じステージを復習する
そろタッチは学習進度など自動でちょうどいいものを出してくれるのですが、子供がよく間違えて銀メダルや銅メダルばかり出るようでしたら、もう少し前のステージに戻して「簡単」と思えるところから復習するのをおすすめします。
多分、くもんでも間違える問題は何度も同じところを繰り返し練習するようですが、それに近い感覚かと思います。
同じステージを繰り返し復習しているうちに分かってくるようで、ミッション調整でステージを戻すことで、山を乗り越えたことが何度もありました。
子供が詰まってるようだな〜と思ったらミッション調整、試してみてください。
5: 親が応援する
そろタッチは間違った問題をできるようになるまで出題し続けるなど学習の進度は自動で調節してくれて、ビデオやガイドで計算の仕方も教えてもらえるので、親が教えなくても子供は問題なく習得していくことができました。
親が計算方法などを教える必要はありませんが、親が全く関わりを持たない状態で学習を続けるというのは、そろタッチの学習適齢期の小学校低学年くらいの子には厳しいとは思います。
なので学習進度を把握して間違った問題の復習問題をするように促したり、できるようになったことを褒めたりといった役割は必要だと思います。
ステージクリアした時にアクアパークの魚に大量の餌をあげるのが嬉しいようで、「みて、みて〜!」と見せにきてくれるので「おぉ〜!すごい〜!」と一緒に喜んだりしていました。
ネット生だと先生や一緒に頑張る仲間もいないので、親がその代わりの役割を少しでも果たせるように、意識していました。
そろタッチに向いている子とは?
そろタッチのデメリットとメリット、学習を続けるコツなどを書いてきましたが、 改めてそろタッチの学習に向いている子ってどんな子なんでしょうか。
一番最初のデメリットで「問題を間違えた時に怒る」というのを書きました。
じゃあこうやってゲームなどで怒ってしまう子が向かないのかと言うと、必ずしもそうではないような気がしています。
うちの子は何度も怒りながらも続けて暗算を身に付けることはできたので、そろタッチが合っていたとも考えられます。
ゲームで間違えて怒るというのはそれだけ悔しい思いが強いとも言い換えられるわけで。
間違えても冷静に気持ちを切り替えて間違えた問題に頑張って取り組めることが親の理想ではあるのですが、怒るタイプというのも、ある意味学習に向いているのかもしれないなぁと思っています。
うん、でも怒らず学習できたらベストだなぁ…。
ゲームの好きな子(ゲーム初心者)
そろタッチはピコピコ音が鳴ってゲーム感覚で学習を進めていくことができます。
そろタッチの学習適齢期は小学校低学年くらいなのでその時までにあまり家庭でゲーム機で遊んだりする経験がないのであれば、そろタッチは十分ゲーム代わりの位置付けになり子供が楽しんで学習してくれる可能性は高いと思います。
毎日こつこつ続けられる子
私はそろタッチで一番大事なことは毎日続けることだと思っているので、毎日続けられる子であれば暗算を習得していくことができるだろうと思っています。
これぐらいの年齢だと子供自身の性格というよりかは、親の学習を習慣化させるための働きかけの部分の方が大きいのかもしれません。
好きな時に好きなだけ遊んでいいゲームという位置づけではなく、毎日コツコツと続けていくゲーム要素のある学習、ということで子供が毎日取り組むのを親も応援していく姿勢が大事だと思います。
【まとめ】そろタッチのメリット・デメリットなど
そろタッチのデメリット
・癇癪を起こす
・必ずしも学習者全員が暗算習得できるわけではない
そろタッチのメリット
・短期間で暗算力を身につけることができる
・自宅で学習できる
学習を続けるコツ
1:毎日続ける
2:1日の取り組む学習量を決める
3: 問い合わせメールを活用する
4: ミッション調整で同じステージを復習する
5: 親が応援する
そろタッチに向いている子とは?
・ゲームの好きな子(ゲーム初心者)
・毎日こつこつ続けられる子
うちの子は、そろタッチのおかげで計算はとても得意な子になりました。
塾で受ける無料テストでも最初の計算をさっと終わらせることができることがメリットになって高得点を取れますし、算数に関しては一気に先取り学習が進んだ印象です。
暗算してる姿ってなんだか天才児っぽい感じがして、かっこいいなぁ〜、すごいなぁ、と思っています。
本当によく頑張りました!
今までのそろタッチ毎月の進捗や、そろタッチに関するあれこれの記事(・挫折しかけた時のアイデア・そろタッチを中学受験に活かせる?・日商暗算検定3級取得ガイド など)はこちらにまとめてあります。
もしお子さんがそろタッチ学習されているなら、同じくらいのステージの時に同じような壁にぶつかったりなど、あるあるネタやヒントになることもあるかもしれません。
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