今回は、立ち会い出産をしようかどうしようか、特に上の子の立会いをどうしようか悩んでいる方に参考になるように体験談を書こうと思います。
先日の出産の時、5歳の上の子供(男の子)と夫の立ち会いありで出産しました。
関連記事▶︎「院内助産 出産体験談【二人目出産】
私は
一人目出産の時は立会いなしで、一人で病院で産みました。
二人目出産の時は5歳の上の子と夫の立ち会いありで院内助産で産みました。
立ち会いなしの一人目出産
前回の院内助産体験談の記事でも書いたように、私は一人目の時は元々は助産院で出産しようと思っていました。
夫の立ち会い出産希望だったのですが予定日よりも1ヶ月も早く産まれたこともあり、夫は仕事の都合で間に合わない距離にいたので、破水して一人での出産を覚悟し、病院で出産しました。
里帰り出産でしたが、私が希望しなかったため実母の立会いもなしでした。
自分が苦しんでいるところを見られたくないし、気が散ると思ったので。
立ち会いなしで出産をした感想としては、 一人で精神統一をして出産に集中することができたので結果的には良かったと思いました。
私の性格的にも一人きりで出産するのはあっている、と感じました。
私が思うに、こういう性格の人は立ち会いなしがあっていると思います。
・休日には一人になる時間が欲しい
・忍耐強い方
・ヨガや瞑想、精神統一などに興味がある
夫も実母の立会いもないとわかると病院の方は「一人で大丈夫?」みたいにちょっと驚いているようでした。
陣痛中はあぐらをかいて、とにかく呼吸に集中し、赤ちゃんが下がってくるイメージトレーニングをし、順調に陣痛が進んでいきました。
ソフロロジー出産とか瞑想とかそういうものを意識していたので、周りに人がいない状態で自分とお腹の赤ちゃんのことだけに集中できたことがとても良かったです。
↑脳内はこんな感じです。実際は夜中の病院の個室ですが。
しいて言うなら陣痛がかなり痛くなってきて動けないくらいの時に手持ちの水がなくなりかけて、「水買ってきて」と頼みやすい相手がいなかったことが少し難点でした。
水とかクッションとか、(実際になってみないとわからない部分も多いですが)前もって色々準備しておくといいでしょう。
分娩室に移動してから助産師さんが到着しましたが、いい助産師さんにあたるのがいいお産に繋がる気がします。
私は、切迫早産で入院していた時に何度も顔を合わせていた助産師さんが来てくれて、何だかほっとしました。
ちなみに、へその緒カットへ特にこだわりはなかったですが、助産師さんのおすすめで自分で切りました。
二人目立ち会い出産(5歳の上の子供と旦那)
一人目が予定外ではありながらも一人での出産になり、結果的にそれがとても良かったということもあって、二人目出産時の立会いはどうしようか悩んでいました。
旦那さんの立ち会い出産をしたママ友にもどうだったのか感想を聞いたところ、半分ぐらいの人は
「良かった!」
と言っていたけれど、半分ぐらいの人は
「夫がいても、何の役にも立たないし腰をさすってもらっても、さすり方も下手だしイライラした」
というような感じでそんなに良くなかったという人もいました。
今回は、子供の立会いをどうするか、というのもあります。
二人目を出産する時に上の子供が2〜3歳ぐらいの人が割と多いと思うのですが、私の場合は上の子がすでに5歳半。
まあまあ大きいし嫌がるかもしれないしどうしようかと私が悩んでいるうちに、子供の方から
「赤ちゃんが生まれるところを見たい。一緒に病院に行きたい。」
と言うようになりました。
本人も希望していることだし、病院(院内助産)も立ち会い出産歓迎の雰囲気なので子供に立ち会ってもらうことにしました。
夫は今回は「立ち会わなくて済むのであればそちらの方が…」という消極的な雰囲気ではありました。
子供が立ち会い出産をするのであれば、子供の面倒を見る大人も同室にいた方がいいし、夫にも立ち会ってもらうことになりました。
一人きりで出産した時と、立ち会いの家族がいる状態の出産はかなり雰囲気が違いました。
二人目も「精神統一をして、呼吸に集中して静かに産もう」と思っていましたが、 上の子がいるといろいろ話しかけてくるので、そんなに集中できませんでした。
でもその分日常的な、和やかな雰囲気ではありました。
↑二人目出産の時はこんな感じの雰囲気でした。
出産前にバースプランを書いていたのですが、その中に立ち会うこと以外の夫役割は書いていませんでした。
病院によっては旦那さんに産婦さんの腰さすりやら、テニスボールを使って押す役割を任せるところも多いようなんですが、そういう旦那さんの役割がなかったのが良かったと思います。
(最終的には、私の頭の側に座って私の上半身を支える役割はありましたが)
一人目の出産の時は陣痛の時に助産師さんに腰をさすってもらうということがなかったので、プロの腰さすりは未体験だったのですが、今回、助産師さんに腰をさすってもらうと確かに楽でした。
「腰さすりは助産師さんの仕事」って思いました。
やっぱりプロは違います。
前回と違って「水!」と頼める相手もいて助かりました。
(5才の上の子も夫と同じくらい助けてくれた!)
本格的に痛くなってからは子供を気遣う余裕もなくて、部屋のどこにいるかも私はあまり把握してない位だったのですが、助産師さんや夫が気配りしてくれていました。
子供がもう少し小さいと子守をする大人の手を煩わせるかもしれませんが、雰囲気を察して本格的に痛くなってからは、余計なことはしませんでした。
助産師さんが
「もう頭半分出てきてるよ」と子供に教えてくれて、その時の子供の反応が
「わー!」って言いながら驚きと「やったー!」みたいな感じで興奮している様子。
「わっしょい」って雰囲気のお祭りみたいな反応でした。
うちの子はかなりの怖がりだとは思いますが、少なくとも怖がっているとかショックを受けているという雰囲気ではありませんでした。
うちは「院内助産」で産んでいるので、助産師さんにも話しかけてもらったり、医療って感じの分娩室ではなく、普通の個室だったりと雰囲気的にも和やかだったから、余計に怖がったりしなかったのかもしれません。
うちの子は、お腹から直接赤ちゃんが出てくるようなイメージ、もしくはお母さんのおへそから出てくるように思っていたようですが、私が事前に詳しく仕組みは説明していませんでした。
5歳の子の立会いの有無と、詳しい事前説明をしていないことについて、たくさんの子供の立ち会い出産を見てきている助産師さんに聞いたところ、
桃太郎が桃からパカっと生まれる風に赤ちゃんの誕生を思っている子供もいるけれど
「子供はありのままを受け止めるからそれでいい」
と言っていました。
お母さんが真剣になっているのも察するし、
赤ちゃんの誕生を子供なりに感動したり、喜んだりするみたいです。
うちの子はへその緒切りや出産直後のカメラマンの役割までしてくれました。
(頼む予定ではなかったけど、その場の流れで)
子供は最近スマホで写真を撮るのにハマっていて、操作方法などは慣れていたのでよかったです。
でも陣痛が長引くこともあるので、子供が1人でも遊べるような暇つぶしアイテムは必要ですね。
子供が喜ぶおやつなんかも持っていくといいと思います。
うちの子は、夫が到着するまで、自分で本を読んで暇をつぶしたり、(普段は少ししかタブレットで遊ばせていないのですが)その時はタブレットを渡して自分で遊んでいました。
そういう点でも一人でも遊べる5歳だったことはよかったと思います。
夫は出産後に
感動して涙を流して
「こんなに大変な思いをして産んでくれてありがとう。尊敬するよ。
僕は出産では何の役にも立たなかったけれど、これからは家事育児も手伝う頑張るよ。」
…といった模範回答を言うような事はありませんでしたが
(感動して…のとこからウソです 笑)
出産当日帰っていくときに
「生まれるの見れてよかった」みたいなことを、いい顔して言っていたので、よかったんだと思います。
ちなみに夫は私の頭側にいたので、頭半分出てきている時は見えなくて、一気に赤ちゃんが産まれたところは見えたみたいです。
私も夫も上の子も、感動して号泣!みたいのはなかったけど「あーよかった、よかった。」って感じでした。
上の子供が赤ちゃんを可愛がる?
「立ち会い出産をすると、上の子が下の子を可愛がる」という説がありますね。
うちの場合、上の子は妊娠中も「早く赤ちゃん産まれて欲しい」とか「赤ちゃんが生まれたら何しよう」とか楽しみに待っていました。
立ち会い出産をしたことでどこかから急に連れてきた赤ちゃんじゃなくて、お母さんから生まれてきたことを知っています。
自分もこうやって生まれてきたんだってこともわかったみたいです。
実際に赤ちゃんが生まれてみたらやきもちを焼いたりすることがあるのかなぁ、と思っていたんですが、生まれてからも楽しみにしていた気持ちそのままで赤ちゃんのことを可愛がっています。
もちろん、お母さんに構って欲しい時が赤ちゃんとかぶると、機嫌が悪くなったりすることはありますが、赤ちゃんに意地悪をしたりということはありません。
【立ち会い出産:まとめ】
今回、夫と上の子(5歳)の立ち会い出産で二人目を出産できて良かったなと思います。
二人目は、昼間の明るい晴れた日に、助産師さんや家族に応援してもらって産みました。
明るい日常の延長線上のお産、という感じでした。
かといって一人目の時の出産が一人きりで寂しくて心細い体験だったかというとそうではなくて、私としては暗い夜の神秘的な出産として良い思い出になっています。
立ち会い出産、ありもなしもどちらも良さがあると思います。
私の一人目の出産の時のように、希望や想像していた出産と違う経過になることもあるとは思いますが、
どこで、どんなふうに誰と産もうと、出産をするのは自分自身と、生まれてくる赤ちゃん本人だけ。
良い出産だったと思えるお産になるといいですね。