絵本はストーリーが良かったり、読み聞かせをした時の音が良かったり、色々なよさがありますか今回は、デザインが素敵な絵本を3冊紹介します。
どのはな いちばん すきな はな?
元マリメッコのデザイナーで、現在京都のsousouでテキスタイルデザイナーをされている脇坂克二さんの絵です。
ページをめくるたびに鮮やかな色合いの素敵な花がたくさん出てきます。
0〜2歳の赤ちゃん向けのボードブックなのですが、ページを開けてそのまま飾っておけばインテリアにもなりそうな素敵な絵です。
脇阪克二さんの絵本シリーズでは車がたくさん出てくる「ぶーぶーぶー」という赤ちゃん絵本もあります。
きょうのおやつは
仕掛け絵本の一種かと思います。
片方のページが鏡のようになっていて、見開きでもう片方の絵を写すことで絵が完成するようになっています。
「すごい!」と思わず言ってしまいます。
言葉で説明しても分かりにくいかと思いますので福音館書店の YouTube の紹介動画をあげておきます。
(前半が「きょうのおやつは」の紹介になっています。)
子供って絵本「しろくまちゃんのほっとけーき」のような料理を完成させていく絵本を見るの好きですよね。
この本もお料理を作っていく楽しみが詰まっています。
イラストもすごくリアルで美味しそう。
最後は1人分のおやつが完成したかと思いきや、 鏡に写すとちゃん2人分のおやつが準備できています。
うさぎのくに
うさぎがたくさん出てくるお話です。
絵本に出てくるうさぎは版画で全部で6パターンしかありません。
でもストーリーに合わせてとっても表情豊かに見えてくるから不思議。
とてもシュールなお話です。
平和に暮らしていたうさぎの国に王冠(権力)が現れたことで、王様になったうさぎも含めみんながどんどん不幸になっていくのですが、最後には王冠がとれて平和なうさぎの国に戻る…というお話。
とても風刺的な、大人にもメッセージ性のあるストーリーです。
無表情な可愛いうさぎがシュールなストーリーと相まってとても良い味をだしています。
背景もシンプルで、色合いもごく数色しか出てこないのに、逆にだからこそ広がりのあるユーモラスな世界が広がっていました。
あまり有名な本ではないと思いますが、私のお気に入りです。