色々な出版社から桃太郎の絵本が出ています。
その中でも私があまり有名ではないけれど一番おすすめしたい桃太郎の絵本をご紹介します。
一番有名な桃太郎は福音館書店から出ている「ももたろう」だと思います。
真面目で勤勉で優しい、いわば優等生の桃太郎が主人公です。
どこの本屋さんや幼稚園にも置いてあるんじゃないでしょうか?
でも私がおすすめしたい桃太郎は、あまり有名ではないようですが、講談社からでている「ももたろう」
※現在、品薄のようです。図書館でも探してみてくださいね。
なんと、普段はぐうたらしている怠け者の桃太郎。
でも重い腰をあげると、すごい力を発揮します。
よくあるように、きびだんごをひとつあげて(ある意味、餌付け)味方にするのではなくて、きびだんごを半分だけあげて、半分は自分で食べて(同じ釜の飯を食う感覚)仲間になるのも好印象。
優等生の(福音館)ももたろうは、最後に鬼にたからものをあげると言われても、「たからものはいらん。おひめさまをかえせ」とここでも優等生なのですが、ぐうたらももたろうは、金銀財宝もちゃんと貰って帰っていたりするところも、好き。
帰りの船も、むすめたちや仲間と歌って踊って、とっても楽しそう。
人間味のある、憎めない桃太郎です。
絵は、力強くて味がある、昔話の雰囲気たっぷり。
文章は、リズミカルで昔話らしい文章です。
ちなみに、1989年に出版された「ももたろう」の表紙がこれ↓
2005年に出版された「新装版 ももたろう」の表紙はこれ↓
違いがわかりますか?隠れてますね。
赤ちゃんだし、いいのにね…。
図書館で借りて、レアな旧バージョンだったら「あたり」でしょう。笑
他には、2017年に出版されたばかりの新しい「桃太郎が語る桃太郎」という、文章も絵も全て桃太郎目線で進んでいく絵本もあるあるようです。
▶︎絵本ナビで「桃太郎が語る桃太郎」全ページ試し読みできます
「1人称童話」というシリーズのものだそうです。
こちらは我が家はまだ未読なのですが、こんな風に視点の違う絵本も面白そうですね。