ペダルなし自転車 D-Bike KIX(ディーバイク キックス)を息子が2年使っています。
ペダルレスバイク、ランニングバイク、バランスバイク、足けりバイク、ペダルなし自転車、様々な呼び方で色々な種類のものが出ていますが、結論から言いますと、
ディーバイクキックス(D-Bike KIX)すごくおすすめです。
ご近所のお友達が使っている、ストライダー、スパーキーとの比較もしながら、ディーバイクキックスの性能や、実際に2年使ってみた感想、自転車への移行の様子、口コミを紹介します。
ちなみに息子は2歳9ヶ月(身長87センチ)からディーバイクキックスを使っていて、もうすぐ5歳(身長103センチ)で、そろそろディーバイクキックス卒業しそうです。
比較する3つのペダルなし自転車
簡単に、3つのペダルなし自転車の概要。
D-Bike KIX (ディーバイク キックス)
ブレーキあり、スタンドあり、足置き板(フットデッキ)あり。
日本メーカーアイデス製(三輪車の国内シェア1位)
12000円ほど。
STRIDER(ストライダー)
ペダルなし自転車の代名詞にもなっているくらい一番有名なもの。
軽い(約3kg)、ブレーキなし、基本はスタンドやフットデッキはなし。
ストライダーカップという公式レースイベントに出場できる。
クラシックタイプであれば値段は12000円ほどとディーバイクキックスと同じくらい。
(スポーツモデル、PROなど様々なタイプがあり2万円以上の高額になるものも)
SPARKY (スパーキー)
ブレーキあり、スタンドあり。
(→という点がディーバイクキックスに似ているので比較します)
他の2つに比べて2000円ほど安い。
D-Bike KIX (ディーバイクキックス)
メリット1: ブレーキがある
有名なストライダーにはブレーキが付いていません。
ずっとストライダーに乗っていて自転車に移行した小学生の上のお子さんがいるお母さんが
「ストライダーで足で地面を擦って止めることに慣れてしまって、 自転車に移行してからも、とっさにブレーキではなく足で止まろうとするので危なっかしい」と話していました。
慣れてしまうと、体で覚えた習慣を直すのが難しいようです。
自転車に移行してからの安全性も考えたいですよね。
ディーバイクキックスには後輪ブレーキが付いています。
ストライダーにブレーキが付いていないのは2歳くらいの小さな子の握力ではブレーキが握れないというのが理由だそうですが、 ディーバイクキックスについているブレーキはLBS(ライト ブレーキ システム)を採用していて、2歳くらいの弱い握力でもブレーキをかけられるようになっています。
ディーバイクキックスのハンドルとブレーキの間隔は、ほぼ平行に2.5センチ。
4歳の子が握った写真がこちら
左が手を添えている状態と、右がブレーキを握った状態。
スパーキーにもブレーキが付いていますが、ディーバイクキックスのブレーキに比べると明らかに固いです。
また、ハンドルとブレーキバーの間隔が広く、ブレーキバーが端に行くほど広がっている(5センチくらい)ので、小さな手で握りきれないとのレビューもみました。
うちの子は2歳9ヶ月でディーバイクキックスを使い始めましたが、購入時から問題なくブレーキを握れていました。
2歳9ヶ月のこの写真でもブレーキに手を添えて乗っています。
ストライダーにブレーキが付いていないのは、発祥の地アメリカで自転車は子供の遊び道具、もしくはサイクリング自体を楽しむもので、車の横を通って近所のスーパーに行くなどの移動手段としては一般的でないからだと思います。
また、アメリカの自転車は日本のようにハンドルに付いているレバーを握るタイプではなくて、ペダルを逆方向に回転させてブレーキをかけるものが主流なので、ストライダーにはハンドルブレーキがないのでしょう。
ディーバイクキックスはアイデスという三輪車や幼児用自転車を作っている日本のメーカーなので、日本の自転車事情に合ったものを作ってくれていると思います。
D-Bike KIX (ディーバイク キックス)
メリット2: 足置きの板(フットデッキ)がある
ディーバイクキックスには足置きの板(フットデッキ)が付けられています。
ストライダーもスパーキーも足を置く場所はあるのですが、パイプの上に足載せ用の滑り止めがついているだけの簡易なものです。
足を乗せるというよりかは足を添えるという感じになると思います。
ディーバイクキックスは足を乗せる板がちゃんとついているので、そこに足を乗せて(ハンドルの角度もいいからかもしれませんが)とても良い姿勢で走っています。
自転車に移行してからペダルに足をのせることの練習にもなっていると思います。
足をぶらぶらさせていた時よりも、板に足を乗せるようになってから走行が安定しています。
慎重派のうちの子はしていませんが、「スタンディング」と呼ばれる、板に立って乗るアクロバッティングな走行もできますね。
または片足を板に乗せて、キックボードのようにすることも。
D-Bike KIX (ディーバイク キックス)
メリット3: スタンドがある
ディーバイクキックスにはスタンドがあります。
ストライダーには基本はスタンドがなく、公園などでもよく地面に横たわったストライダーをよく見かけます。
「地面にほったらかしにしている」という印象を人に与えるかもしれません。
私も最初はストライダーにスタンドがないことを知らなくて、「ストライダーに乗る子はみんなアクティブでスタンドを立てるひと手間さえ惜しいくらい走り回っているのかな?」と思っていました。
ちなみにスパーキーには大人用の自転車についているような片足スタンドがついています。
本来は足で操作するものですが、子供たちは足でスタンドを操作するのが難しいようで、手で操作しているときもあります。
スパーキーの一般的な形の片足スタンドをお友達が手で操作しているときに指を挟んでしまったことがあるようです。(幸い大事には至らなかったようです)
一方、ディーバイクキックスのスタンドは、 一般的な片足スタンドとは違って幼児用の特殊なスタンドになっています。
スタンドの形は下の部分がシンプルで角がないので、どこかに引っ掛けたり、ささったりといった怪我が起こりにくそうです。
うちの子は律儀に、毎回ちゃんとスタンドを立てて置いています。
本体に傷がつきにくく、大切に扱っている感じがしていいですね。
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ディーバイクキックスを2年使ってみて…
2年使用したディーバイクキックスの車体の写真を載せておきます。
気づけば、サドルもハンドルの高さもほぼ最高に。
サドルだけでなく、ハンドルの高さも調整できるので、現在身長103センチですが猫背にならずに姿勢良く乗れています。
塗装の剥がれ具合などの参考に。
軽量でパンクしないディーバイクキックスの発泡タイヤ。
タイヤがすり減りやすいと言われる素材ですが、2年使用したディーバイクのタイヤがこちらです。特に滑りやすくなった、などは感じません。
空気入れ不要でパンクしないタイヤなので、お手入れ不要でした。
ブレーキなどパーツが増えるとその分修理なども増えそうなものですが、2年間故障などのトラブルは一度もありませんでした。
D-Bike KIX (ディーバイクキックス)
デメリット:重さ
最後にストライダーと比較した際のデメリットである重さについてです。
ストライダーは約3kg、ディーバイクキックスは約4kg、スパーキーは約4.5kgあります。
確かにストライダーと比べると重いのですが、2歳の時から自分で車体を起こしたり、方向転換はできていました。
今も方向転換の時はハンドルとサドルの部分を掴んで自分で持ち上げて楽々操作しています。
階段などは大人が持ってあげるので、あまり大差は無いと思います。
この1kgにブレーキ、足置き板、スタンドの分が含まれると思いますが、2年使っているのを見ていて、1kgの重さ以上のメリットを感じています。
ディーバイクキックスから自転車への移行:1時間で乗れた!
子供も欲しがっていたので、5歳直前にペダルありの自転車を初めて購入しました。
ディーバイクキックスの性能に満足していたので、初めてのペダルあり自転車もディーバイクシリーズ(ディーバイクマスター)にしました。
移行はどうだったのかと言うと…
補助輪なしでチャレンジ初日、1時間以内で乗れました!
補助輪はオプションでしたが、買わなくて大正解!
ディーバイクキックスのブレーキで充分慣れているので、ブレーキも最初からきちんと操作できていました。これで公道デビューしてからも安心です。
「自転車への移行も視野に入れて、ペダルレスバイクはブレーキありのディーバイクキックスを選んでいてよかった!」と、自転車を乗るようになった今すごく思います。
5歳直前で初めての補助輪なし自転車なので、年齢的には特に早いと言うわけでないと思いますが、
乗れるようになるまでの練習期間が本当に短かった!
ペダルレスバイクに乗っていると、自転車に乗れるようになるのが早いと言われていたのは本当でした。
昔ながらの自転車の練習にありがちな、親が後ろを持って一緒に走ったりするような苦労は全くなく、親としてもすごく楽でした。
【まとめ】買ってよかった、ディーバイクキックス!
ディーバイクキックス、迷っている方、本当におすすめですよ!
軽さ重視やブランド重視ならストライダーですが、ストライダーと同じくらいの価格で「ブレーキあり、スタンドあり、足置き板(フットデッキ)あり」のディーバイクキックスは価値があります。
スパーキーは、他のものより2000円ほど安いので、フットデッキはないものの、ブレーキあり、スタンドありのスパーキーに惹かれる方もいると思いますが、ブレーキの性能がディーバイクキックスの方が上だと感じます。
それとなぜか、ディーバイクキックスとスパーキーで同時に坂道をヨーイドン!してもディーバイクが早かったです。(乗る人が交代しても結果は同じ)
▼アマゾンや楽天でのレビューも参考に検討してみてください。▼
※本文中でレビューしているのは2年前に購入したディーバイクキックス。
大きな仕様の変化はなさそうですが、現行モデルは「ディーバイクキックスV」という名前になっています。