小1の息子が2020年4月にワンダーボックスを使用開始して約1年が経とうとしています。
使用開始から1ヵ月後にも一度ワンダーボックスのレビューを書きましたが、約1年間を通して使ってみた感想を改めて書こうと思います。
後半「ワンダーボックスは中学受験に活かせるのか?」も考察しています。
ワンダーボックスの概要について詳しくは以前の記事で紹介しています。
ワンダーボックスは有名な思考力系アプリ「シンクシンク」などを作っている会社ワンダーラボの、アプリと手を使うキットがセットになった通信教育です。
やりたいもの、好きなもの、ワクワクするものだけ取り組めばいい
ワンダーボックスは他の一般的な通信教育とは大きく違っていると感じました。
うちは長男が小1になった2020年の春、新型コロナの影響で一斉休校が続いていたこともありタブレット教材のスマイルゼミとワンダーボックスを同時に受講開始しました。
ですが、スマイルゼミは半年で解約しました。
期待して始めたスマイルゼミだったのにどうして半年で辞めることになったのか?
それはスマイルゼミで扱っている内容が公立小学校での授業で習う内容と同じだったからです。
スマイルゼミは、小学校で使っている教科書に準じた内容が配信されます。
小学1年生の授業の内容ってすごく基礎的なものなので、あえて帰宅後もタブレットを使って復習しないといけないような内容ではありませんでした。
スマイルゼミで学習する内容は学校の一斉教育の授業の内容と対して変わらないものであり、タブレット学習でありながらも個人の興味や能力にマッチしたものではなかったからです。
その点、ワンダーボックスは使用する人に合わせて使い方も変わります。
ワンダーボックスの大きな特徴として「全部やらなくて良い」と言うものがあります。
「知識」よりも「やってみようと思えることが大事」で、「まんべんなくできる」よりも「好きや得意を大切」にしています。
ワンダーボックスが特に重要視している部分に「ワクワク」があります。
同時にたくさんのアプリ教材(アート、プログラミング、パズルなど)が提示されるのでその中で自分の興味のあるものだけ取り組めばいいのです。
キット教材も、子供があまり興味がないものの時もあるのですが、それも頑張ってやらせなくていいんです。(子供が興味をもてるように多少のサポートはしてみるとよいとは思いますが)
子供が手をつけていないキット教材を目にすると、親としてはなんだかもったいないような気持ちになってしまうので、これは親の意識改革も多少必要になってくると思います。
ワンダーボックスで、折り紙のキットの月があったのですが、うちの子はその時はたいして興味を見せなかったのでそのまま置いていました。
ですが数ヶ月後、子供が「お誕生日会の飾りにしたいから切り絵がしたい」と言い出し、残しておいたペーパーラボを取り出したところ、すごく興味を持って意欲的に何枚も作って壁に飾って楽しみました。
「教材が来たからやろう」ではなくて子供自身が「やりたい!」と言った時に取り組むことができたので、子供にとっても楽しい体験として残るだろうなと思います。
もしも子供がやりたがっていないのに学校の宿題みたいに「やらなくてはいけない」と義務感からさせてしまっていたら、こういう体験にはなっていなかったでしょうね。
それが大きな違いです。
ワンダーボックスはアプリだけでも可能?
うちの子は、元々そんなに工作好きではないので、キットが届いても手をつけない月もありました。
シンクシンクに比べると、キットがある分ワンダーボックスは受講費も高めなので、使わないともったいなく感じるし
「ワンダーボックスのアプリだけの受講が可能だったら、したい」
と思ったのですが、そのようなコースは現在、ありません。
ワンダーボックスは中学受験に活かせる?
ワンダーボックスの内容は小学校の授業とは、全く連動していないのでワンダーボックスで遊んだからといってすぐさま成績が良くなるわけではありません。
ですが「中学受験や大学受験には生かせる」と私は感じました。
例えば、ワンダーボックスのアプリの中に「そっくりさがし」があります。
「2枚の写真を見て、何かそっくりなところを探す」ものです。
例えばこの写真であれば
・雪があるな…
・ペンギンも人も、腕伸ばしてるな…
とかいろいろ考えてみます。
この写真だったら
・人がいっぱい並んでる
・重そう…
この写真だったら
・乗り物
・なんか怖い?
「ボーナスワード」という当たると多く点数がもらえるキーワードも設定はされていますが、「決まった正解」はありません。
ボーナスワードではなかったとしても何か考えて書けば少しはポイントがもらえるので、「いいよ!」「もっと他には?」と考えたことを褒めてもらっている感じがします。
「それは間違ってるよ」とは言われません。
先日、公立中高一貫校の適性検査の問題について解説している本を読んでいたのですがその時に
「一見異なるように見える写真の中から共通のものを見つけ出して説明する問題」
がよく出ると書かれていました。
うーん、一見異なるように見える写真から共通のもの…
それってまさにワンダーボックスの「そっくりさがし」でやってるのとほとんど同じ!!
新しくなった「大学入学共通テスト」の記述式問題も、公立中高一貫校の適性検査の内容とすごく似ていると私は思ったんですよね。
という事は…
公立中高一貫校の適性検査や大学入試が求めている能力と、ワンダーボックスが伸ばそうとしている能力は同じってことなのかな?
つまり、思考力!?
公立中高一貫校の適性検査は、公立でありながらも小学校の授業を受けているだけではまず解けないと言われています。
必要とされる思考力のモデルはある。
でもそれに対応するだけの授業を公立小学校では提供できていないのかなとも思います。
ワンダーボックスには、これからの本質的な教育の必要な部分が詰まっているように感じます。まさに未来型の通信教育!
わざわざ学校と同じ、答えが一つの学習を家に帰ってまでするのはもったいない。
学校では手の届かない部分の教育を、家庭でできたらいいなと思います。
詳しい説明の動画などもありますので、気になる方はぜひ公式ページで確認してみてください!
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