少し前ですが、教育評論家の親野智可等先生の講演会に行ってきました。
親野智可等先生はメールマガジン「親力(おやりょく)で決まる子供の将来」を発行していて、「『親力』で決まる!」など多数の本も執筆されています。
親野智可等先生の講演会の感想
私が講演会の中で特に印象に残ったのは「マイペース(ゆっくり)な子について」です。
うちの年中の息子もかなりゆっくりなタイプで、幼稚園の準備をするのもゆっくり、 幼稚園のお帰りの準備をするのもゆっくりで、いつもお迎えに行っても最後の方に出てきます。
歩くのもゆっくりで、幼稚園で列になって歩いている様子を見ていたら、 前の子と息子の間のスペースが歩けば歩くほど開いて行って、息子の後ろの方が渋滞していました。
朝は子供が準備するのを待っていたら出発の時間が迫ってきて最後は私が手伝ったりしていたのですが、「これでいいんだろうか…」とちょっと悩んでいました。
講演会ではいろいろ具体的な工夫やアドバイスもあったのですが、「工夫しても治らない時はあるし『親がやってあげる』と諦めるのも大事」とのことでした。
どうして私が手伝ってあげながらもモヤモヤしていたかと言うと「親がやってあげていたらいつまでたってもできないままではないか」という不安があるからなんですが、
「やってあげていたら、できないままだというのは間違い。 親がやってあげたらいい」 のだとか。
ただし条件があって、
条件その1:本人にやる気があって時間があれば待ってあげる。
条件その2:叱ったり恩着せがましく言わずにやってあげること。
(嫌味ったらしく文句を言いながらやってあげるのではなく、できたら楽しくやってあげる)
マイペースな子はいっぱいいるし、だいたいこういう子は言っても直らないし、大きくなってから伸びる子も多く、クリエイティビティが高い人も多いんだそうです。
うちの子が年少さんのとき、家ではほとんど私が着替えさせてあげていたけど、参観で見たら幼稚園ではちゃんとひとりで着替えていたのですごいと思っていました。
でも、幼稚園の先生に息子のことで「着替えるのが遅い。周りの子を持たせることになってしまうので…」と言われたことがあります。
(うーん、自分で着替えてるだけですごい!とか言ってたらダメなのか…。
じゃぁ、どうしたらいいの?)
親野智可等先生曰く、「どの子にもオリジナルな成長ペースが内在しているし、早い子もいれば遅い子もいるし、早ければ良いというわけではない」のだそうです。
最近は、朝30分近くもかけてですが、自分で着替えができるようにもなってきました。
1年前と比べたら、確実に成長しています。
全てにおいては無理でも、だいたいは待ってあげられる親でいたいな、と思います。
「得意なことを応援しつつ、もう一方で苦手なこと(例えばゆっくりな事)を叱り続けるのはやめて思い切って目をつむる勇気が大切。」との事でした。
けなされたり叱られて育つと自己肯定感が低くなってしまうことも懸念されていました。
私は子育てにおいてアドラー心理学の本などで書かれていることをいいなと思って心がけているんですが、親野智可等先生のお話も(子供を1人の人間として対等に向き合うなど)かなり近いところがあるな、と思いました。
▼アドラー心理学の子育ての本▼
「叱らない子育て: アドラーが教える親子の関係が子どもを勇気づける!だからやる気が育つ!」
親野智可等先生は小学校の先生を長年されていたこともあり、親子の例や工夫例なども具体的でより実践的なお話が聞けました。
本もたくさん出ていますので、興味のある方は読んでみてください。
読んで、気楽になれる本が多いと思います。
現在、以下の2冊はキンドルの無料本(Kindle Unlimited)です。
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