「算数や理系が得意な子に育てたい!」と思っている親である私が、その方法を求めて何冊か本を読んでいます。
今回は「10億件の学習データが教える 理系が得意な子の育て方」(今木智隆さん)という前から読みたかった本を最近読んだので感想を書きます。
先日この本がアマゾンの▶︎Kindle Unlimitedの無料本に入っているのを発見しました!
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私は算数や理系が得意な子に育てる方法が気になっていて、今まで2冊の関連本を読みました。
今回は、その3冊目になります。
1冊目は花まる学習会の高濱正伸さんの著書 「小3までに育てたい算数脳」
2冊目は「数学に感動する頭をつくる」という栗田哲也さんの本で、 その2冊の情報をまとめたのが以下の記事です。
今回の本は上記の2冊ともまた違った雰囲気で読む価値がありました。
著者の今木智隆さんは算数に特化したタブレット教材のRISUの代表の方。
(以前、当ブログでもRISUの体験記事を載せています。)
この肩書を見て「もしかしたらこの本は教材の営業本で、『理系の子に育てるにはRISU教材を使ったらいい!』という結論に持っていくものなのかな?」と思いましたがそんなことは全然なかったです。
本の内容にもRISUのタブレット教材の話も少しは出てきますが、あくまでもデータの参考として出てくるだけで教材をお勧めしてくるような感じはなく、純粋に書かれている内容に価値がありました。
データに基づいた新しい発見なども書かれています。
データに基づく内容
関連本の1冊目の高濱正伸先生の本では「算数脳を作るには外遊びが大事」、 2冊目の栗田哲也先生の本では「算数が抜群にできる子は低学年の時に公文の算数や、ピアノやバイオリンなどの楽器を習っていた傾向がある」など共通点もあげていましたが、ちょっと間接的な感じはしますよね。
今回の「理系が得意な子の育て方の本」ではそういった事は書かれていなくて、会員の学習データに基づき、
「夜に勉強するよりも朝勉強した方が学習率が高い」など導き出しています。
理論的な部分が多いので、理論の部分がないと納得できないといったタイプの人にはこちらの本がおすすめです。
この本には子供がつまずきがちな単元がいくつか紹介されており、それに対する対処法も詳しく書かれていました。
具体的には「つながりのある単元の昔の学年に戻る」など。
立体の問題ができない子に「外遊びが足りない」とか言われるよりかは「2年生の平面の問題に戻るのが良い」と具体的で直接的な解決策が示されていている方がしっくりくる人も多いのではないでしょうか。
見守る大人は多いほうがいい?
興味深いと思ったのは、 「学習状況をお知らせできる見守りメールにお母さんだけなど1人だけを登録している人よりもお父さんや祖父母も含めて登録してみんなで見守っている方が学習進度が進む」というもの。
これはもともと意図していた訳ではなく、なんとなく何人も登録できるようにしていただけれどデータを分析してみたらその傾向があったというのがわかったみたいです。
また謙遜であっても「うちの子は勉強ができない」とか「私に似て算数が苦手」とかは言ってはいけないとも書いてありました。
これは私も同じ意見で、普段から気をつけています。
この二つのことを読んで私が思ったことがあります。
祖父母も含め子供の学習進捗情報をメール受信するのは多い方が良いみたいですが、たくさんの大人で見守るのであれば、大人同士で 「謙遜であっても勉強に関して子供にネガティブな思い込みになるような事は言ってはいけない」など共通認識を持っておくことが大切だと思いました。
無意識のうちに子供に「あなたは勉強ができないんだから」などと言う親は自分自身も親にそういうことを言われながら育ってきた可能性もあります。
親だけでなく祖父母からも同じようなネガティブな言葉をかけられてしまうと、悪影響が広がってしまいそうですよね。
配偶者や祖父母もメール配信に入れるのであれば、叱咤激励するつもりで子供をけなしてしまったりすることのないように「こういうことが本に書いてあったから、子供を褒めてあげてほしい」と前もって何のためにメール登録をして見守るのかの意図を話しておいた方が良いと思いました。
「子供を理系が得意な子に育てたい」と思っている方、一度読んでみてはいかがでしょうか?
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▶︎Kindle Unlimitedの対象本って有料に戻ったりもするので、気になる方はお早めにどうぞ。