「算数、数学が得意な子供に育てるには今、何をしたらいいんだろう?」と悩んでいませんか。
親の遺伝や子供の特性で自然と「算数が得意な子」もいるのかもしれないけれど、もし子供が小さいうちに親が何かしてあげられることがあったらできるだけしてあげたいな、と思いますよね?
その答えを探して何冊か本を読んだりしたのですが、大体の像がつかめてきたのでそれをまとめました。
これを読めば、「今、子供にどんなことをさせてあげればいいのか」がざっくりわかると思いますよ。
算数が得意な子に育てる4つの方法
(できるだけ幼少期〜小学校低学年にフォーカスして抜粋しています。)
(実体験重視)
2: 数字を使った遊びをする。
(具体的にはシンクシンクのような知育アプリを使うと習慣化しやすいと思います。)
3: 5〜9歳頃に集中的に計算をして暗算力を鍛える。
(具体的には公文などに通う)
4: ピアノなど楽器を演奏する。
(暗譜をすると良い) もしくは囲碁か将棋。
1の外遊びと、2の数字の遊びは、はなまる学習会の高濱正伸さんの著書
「小3までに育てたい算数脳」より 。
3の暗算と4のピアノは、「数学に感動する頭をつくる」という栗田哲也さんの本より。
(以下に詳しく説明を書きます)
以上の本を参考にさせていただきました。
これが算数・数学が得意な子に育てるために小さいうちにしておくと良いことだと思います。
算数が得意になる理由
以下に詳しく各項目の理由を書きます。
1:外遊び と 2:数字の遊び
1の外遊びと、2の数字の遊び は、以前のブログ記事でも紹介した「小3までに育てたい算数脳」の高濱正伸さんの本に書いてあった内容です。
繰り返しになってしまうので、詳しい内容は以前の記事をご覧ください。
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3:暗算力を鍛える
「数学に感動する頭をつくる」という栗田哲也さんの本を最近読みました。
「数学に感動する頭をつくる」というタイトルですが、「数学脳の子供を育てるには?」という内容とも言い換えられるような内容が書かれていました。
栗田哲也さんの本、私は初めて読みましたが、お名前で検索すると算数・数学の問題集も作っていらっしゃるようです。
栗田さんは国際数学オリンピックを目指す子供のためのセミナー講師を務めています。
以下に「数学に感動する頭をつくる」栗田哲也さんの本より引用します。
数学オリンピックでの上位入賞者の「彼ら」はこんな人たちが多いそうです。
・子供の頃(小学校1、2年生頃まで)は公文式の教材をやっていた。
・中学受験は熱心にやり、進学校に合格している。
・ピアノか囲碁将棋が趣味で、数学の勉強をやる時は熱中型である。(中略)
・能力でいえば、工夫する力と洞察力にすぐれ、幾何が得意な子はイメージする力もとりわけ優れている。(中略)
・物事を比喩的にとらえる感覚を持ったものが多い。
暗算についても引用します。
五、六歳から小学校の三年生ぐらいまではどんどんと覚えさせ、どんどんと計算させよ。
なぜならその時期は理屈抜きで覚える不思議な暗記力があり、その能力自体を伸ばすこともできれば、その能力を利用して将来忘れない知識とイメージの土台を築くことができるからだ。
この時期ににどんどん暗算もさせなさい。(中略)
そして、万一その時期を逃してしまったら…
あきらめなさい
以上が引用です。
最後の「万一その時期を逃してしまったら…あきらめなさい」は強烈ですね。
暗算こそ、できる時期が限られていることなんですね。
4:ピアノについて(囲碁・将棋)
ピアノについても、楽譜を読む能力よりも暗譜能力が大切みたいです。
ちなみにこの本に書かれていたことではないんですが、東大に4人のお子さんを合格させた佐藤ママ(佐藤亮子さん)のお子さんはスズキメソードでバイオリンを習っていたようです。
スズキ・メソードは楽譜を読むことよりも耳で聞いて暗譜することを重視した音楽の習得方法。
音楽の演奏方法だけでなく、俳句の暗唱をさせたりといった子供の能力を伸ばす方法や考え方が紹介されていました。
スズキ・メソードについて詳しく知りたい方は、鈴木 鎮一さんの「愛に生きる 才能は生まれつきではない」の本に書かれていますのでご覧ください。
「愛に生きる」というタイトルからは内容が想像しにくいですが、右脳教育など教育関連に興味のある方にはきっと得るものがある本だと思います。
ピアノなどの暗譜をすることがイメージ力につながっているということなんでしょうね。
私が▶︎東大寺学園の学園祭に行った時(リンク)も、バイオリン学生がずらりと並んで演奏していて「こういう子が東大や京大に行くんだろうなぁ」と思いました。
囲碁、将棋も頭の中でイメージする練習になってイメージ力がつくようです。
私にはうまくまとめられていないかもしれないのと、他の年齢時にすると良いことなどもたくさん紹介されていましたので気になる方は、「数学に感動する頭をつくる」の本を読んでみてください。
小さい子供を持つ親としては「今一体、具体的に何をしたらいいのか?」ということが知りたかったので、具体的なイメージがつかめてよかったです。
小1(6歳)我が家の場合に当てはめてみる
暗算(計算)
本では実際に数学オリンピックの上位入賞の子たちに公文式に通っていた子が多かったので公文式が挙げられていました。
ですが、公文式に限らずとも、そろばん教室でもいいと思うし、うちは「そろタッチ」というiPadを使った暗算習得用のアプリで学習をしています。
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本でも「万一その時期を逃してしまったら…あきらめなさい」と書かれていたように年齢の制限があるものなので、これこそ今にしかできないことだと思って取り組んでいます。
学校で足し算や引き算を習ってほぼ全員理解はできると思うんですが、それを暗算できるようになる位の練習量が学校だけでは足りませんよね。
おそらくそういった意味でも例えば100ます計算などに毎日取り組んで、トレーニングしていくことが大事なんだと思います。
うちも以前、繰り上がりと繰り下がりのある計算を瞬発的に出来るようなトレーニングを家庭学習でしたことを紹介しました。
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私は公文式は、結構受講料が高いと思っているのですが、家庭でも100ます計算や、計算ドリルに継続的に取り組ませたりすることで、近い到達点までいけるのではないかと思います。
ピアノ
うちは、ピアノを4歳位から習っています。
だんだん、難しい曲も弾けるようになってきましたが、ピアノの習い事をやめたらすぐにピアノを弾けなくなってしまうとは思います。
幼少期の習い事としてピアノが人気ですが、演奏能力だけでなく、小さい頃のイメージ力を伸ばすという部分でもいいんでしょうね。
囲碁将棋も取り組ませたいですが、うちの子は勝てないと怒るのであんまりできません。 もう少し大きくなったらできるかな…?
【まとめ】算数が得意な子に育てる4つの方法
(実体験重視)
2: 数字を使った遊びをする。
(具体的にはシンクシンクのような知育アプリを使うと習慣化しやすいと思います。)
3: 5〜9歳頃に集中的に計算をして暗算力を鍛える。
(具体的には公文などに通う)
4: ピアノなど楽器を演奏する。
(暗譜をすると良い) もしくは囲碁か将棋。
「数学に感動する頭をつくる」の本の中では「イメージ能力が大事」ということが繰り返し書かれていました。
以前に紹介した高濱正伸さんの「小3までに育てたい算数脳」でも「イメージ力が大事」というようなことが書かれていましたが、高濱正伸さんが強調して書かれていた「外遊びが大事」ということは、今回紹介した栗田哲也さんの本には、全然書かれていませんでした。
栗田さんも、「ピアノや囲碁、将棋の能力は証明できないのであくまでも感想以上のものではない。」 と書かれていました。
外遊びと算数の力も、直接の因果関係の証明は難しい分野だとは思います。
人の能力の伸ばし方って「絶対にこれをしたら、こうなる!」と言い切れない部分ってたくさんありますよね。
環境とか元の性格のようなものも関わっていると思うし、それを言い出すと何がいいのかわからないんですが、この記事が
「子供にはできるだけ良い環境を与えて算数や数学が得意な子に育ってほしい。」
「今できることを少しでも何かしてあげたい」
という親御さんのヒントになれば幸いです。
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