日能研の全国テストを何度か受けていますが、いつも記述問題の採点方法が疑問でした。
正解だったのか、部分点みたいなものが一体何点もらえているかもよくわかりませんでした。
今回、解答用紙やNポータル(ネットでテスト結果や解説を見れるページ)のいろんなところを行き来して、やっと理解できましたので、日能研全国テストの記述問題の採点について解説していきます!
(ご注意)今回解説しているのは、2023年1月現在のもので、今後Nポータルの仕様や採点方法が変わる可能性もありますので、ご了承ください。
なお、解説しているのは塾に通っていない人でも受けられる無料の「全国テスト」の場合です。
通塾している方の模試などとは違うかもしれません。
また私の解釈で載せていますので、違ったらごめんなさい。
まず、日能研の全国テストの記述問題の採点方法について大事な3点を先にお伝えします。
・ルーブリックに書かれている数字(4とか3とか)は点数ではない(←一番大事)
・ルーブリックに書かれている数字を点数に換算する表(=設問ルーブリック)が別に存在する。
では、詳しく説明していきます。
1:問題の配点は、答えの紙の下部分に書かれている
記述問題が正解だった場合、1問が何点なのか配点を知りたい場合、テスト後に配布される答えの紙の下部分に書かれています。
この問1-1の場合、記述問題1問で合計21点(内訳:設定10・解決10・表記1点)。けっこう配点高めです。
ここで1問の満点がいくつなのか頭に入れておくと、次以降の作業がスムーズです。
2:ルーブリックに書かれている数字(4とか3とか)は点数ではない
書かれている数字は「評価」であって点数ではない。
これ、めちゃくちゃ大事!そしてわかりにくい点!一番惑わされるところです。
記述問題の採点に関してはNポータルの中の「日能研ルーブリック」のタブをクリックします。
▼日能研ルーブリックのページ
ルーブリックは問題によって、3分野(発見・設定・解決)全てが採点対象になる問題だけでなく、「設定」と「解決」だけ、「発見」と「解決」だけなどの組み合わせもあり、どの分野が評価対象になるのかが、書かれています。
「ー」表記になっている部分は元々、点数設定がないもの。
▼紙の成績表だとこの部分です。
赤枠で示した問1だと、「設定」と「解決」に4と書かれてますよね。
これ4点ずつもらえるってわけではないのです。
「表記」も2と書かれているけど、これも点数じゃない!
一見、「4と4と2の合計で 10点もらえたのかな?」って思いますよね?
「え、でも大体合ってるのに21点満点で10点しかもらえないって少なくない?」ってなりますよね。そうなんです、違うんです。
下に続きます↓
3:ルーブリックに書かれている数字を点数に換算する表(設問ルーブリック)が別に存在する。
「設問ルーブリック」は点数に換算するための表というよりは、採点基準を公開しているもの。
どういうことが書いてあればこの評価なのか、というタネあかしみたいな表です。
Nポータルだと、教科ごとの結果ページの右上「設問ルーブリック」のボタンから、採点基準を含めた詳しいPDFの表が確認できます。
今後の対策などに活かすならここで採点基準などを確認すると良さそう。
紙の成績表だと、右上の「ルーブリックの習熟度レベルと得点」という表が簡易版で、評価を点数に換算できる表になります。
紙の方がわかりやすいので、紙の表で説明します。
先程の「設定」4「解決」4はこの表でみると、それぞれ10点です。
(赤い枠線で示した部分)
「表記」に関しては習熟度レベル2は2点ではなくて、あくまでも「表記に誤りがない」を2と便宜上の記号として使っているだけで、正しければ1点加算、表記に誤りがあったり、無記入だったりすると0点です。
この表の青矢印で示した部分になります。
この方法で点数計算してみたら合っていたので、やっと記述問題の採点の謎が解けました!
あと、面白いなぁと思ったのが、今回のテストでは「できる or できない」を丸した上で、その理由を説明する問題があって、「できない」が正解だったのですが、息子は途中で計算間違いをしてしまい「できる」に丸つけてたんです。
でも、考え方自体は合っていて、記述も「できる」という結論以外は合っていたんです。
そうしたら、21点満点中、17点ももらえてました!
結論間違ってるけど、プロセス重視でほぼ正解扱い!
この記述の採点って難しいはずなのに、すごいなぁ、と思いました。
答えが間違っていても一律バツにするわけじゃないんですね。
もうちょっとわかりやすくなりませんかね...
日能研さん、もう少し記述問題の配点をわかりやすくして欲しいです。
ネット上で「日能研ルーブリック」に書かれてる評価4を別の表で10点とか換算するの面倒だし、直接10とか点数書いて欲しいです!
習熟度レベルが評価5と評価4=ともに10点、評価3=6点、表記が正しい「2」=1点 とか難しい!
あとNポータルの使いにくさ。
一旦「算数」とか教科のページまで行ったらルーブリック記述採点のページに直接行けないのも、すごくわかりにくいです。(行けるのかもしれないけど、私には見つけられない)
子供の手書き回答スキャンのところに直接書いといて欲しい!
手書きスキャンをみて、記述の採点が気になったら、また「成績情報」のトップに行って、該当の「テスト結果」を押して、集計の横の「日能研ルーブリック 」からしか確認できないなんて〜。
手元に届くまでにちょっと日数はかかりますが、紙の成績表でみた方がわかりやすいとは思いました。
とはいえ、無料でこんな採点も難しそうな全国テストを何度も受けさせてもらって、2日後にはネット上で結果がわかるというスピード対応に誠に感謝しております!!
今後も受けさせていただきますのでよろしくお願いいたします!!
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