うちの子、天才かもしれん。

幼児教育・2026年中学受験(受検)・育児日記のブログ。小4と3歳の男の子2人の子育てにまつわることを書いてます。

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早稲田アカデミーの感動CMでジェンダーについて考える

早稲田アカデミーの「虫好きの少女」のCMご覧になりましたか。

Twitterのタイムラインに上がってきて私も見たんですが、すごく素敵なCMでしたね。

虫が大好きな小学生の女の子が出てきて、周りの子にからかわれたりするんですがお父さんが「自分の好きを大事に。好きがあれば大丈夫」と応援してくれて虫好きを極めて社会的にも成功していくストーリーになっています。


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このCMってすごく現代の風潮を上手く汲み取ったCMだと思います。

そういう意味でもすごくセンスがいいし、早稲田アカデミーのイメージ爆上がりですね。

(通わせたい!と思ったところで関西には早稲田アカデミーの塾はないんですけど…)

ちょっと思ったのは、小学生の男子に「また虫、見てんのかよ」ってからかわれるシーンがあるんですが、リアル小学生男子は、あれくらいの年の子でも女子とか関係なくあそこで一緒になって虫みると思いますけどね。それは逆境の演出なので、それはそれで良いとして…。

さて早稲田アカデミーのCM、YouTubeを見てみると約10ヶ月前に男の子編(「へんな生き物」編)が公開されていたようです。

こちらは男の子あるある(ポケットに砂が入っているとか)で共感・笑い系のかと思いきや最後には感動であるあるを回収していくとても良いCM。
ウルッと感動できる内容になっています。


www.youtube.com

以前の男の子編は男の子と女親が出演していて、今回の虫好きの女の子編は女の子と男親が出演しています。

中学受験を応援するようなタイプのストーリーだとお母さんがメインで出てくるがことがほとんどな中、今回男親がメインで出てきたというのも現代的だしすごくいいと思います。

それでね、早稲田アカデミーのCMで考えた時に、男の子編と女の子編が親子の男女ペアが入れ替わっててまるで対になってるような印象なんですよね。

でもそうじゃないよね、というのを今から話します。

今回の虫好きの少女のCMを見て私がふと思い出したもの。

以前にこのブログでも紹介したのですが、「まなびwith」という通信教育の新小学1年生向けのカタログ表紙の女の子が凄く自然に黒いランドセルを背負っていたんです。

ほとんど気づかないぐらい自然に背負っていて、私はまなびwithに対してイメージアップしました。

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女の子が黒いランドセルを背負ったり、学業を突き詰めたり、外で仕事をしたりというような事って、今まで男の子のものとされていた領域でも女の子も頑張ろう!とかそういう風潮の表現のひとつなんですよね。

虫好きの少女

今回の虫好きの女の子をメインとして考えた場合、これのペアになるような男の子バージョンを作ろうとした場合どうなるか。

男の子だけど女の子っぽいものが好き…ほとんど女性が就くような職業につきたいと思ったとします。
例えば子供が好きだから保育士さんになりたいというのを例にしてみましょうか。 (現場保育士さんは女性が圧倒的に多い職業ですし)

ですが男の子が保育士を目指そうって時に、がっつり受験するための早稲田アカデミーの塾が必要じゃなくなっちゃうんですよね、たぶん。

だから塾がそういうCMを作ることはない。

長い間、社会的に女性が家庭内で無償で行って来た労働が職業になったようなものは、命を預かる大変な仕事でも給料の相場が安く設定されている問題にもたどり着くし、 例えば男の子が保育士を目指そうとか思った時に出てくる逆境って、(もちろん応援する親もたくさんいるでしょうが)考え直すように諭してくる親…とかになっちゃうんじゃないでしょうか。

「好きがあれば大丈夫」…なのか?
いい労働条件も必要だよね?とかなりませんか。

女の子が今まで男の子の領域とされていたような、(虫や)理系の研究に進むのについては現状は少ないけれど応援していこう!という社会的な雰囲気になっているのは間違いないですよね。

学業や働くのを頑張る女の子を応援する風潮はある。
(現状はそれに追い付いてはいないですが)

ですが、男の子が現状女性的な要素の多い「好き」をつきつめようとしたり、職業に就こうとした時に、無条件に応援されるか?と言うと、より難しいような気もします。

そんなことをよく考えている私が、最近読んでいるのが 「これからの男の子たちへ」太田啓子さんの著書です。

わかりやすい言葉で現代の問題を語られていて、「有害な男らしさ」という表現がよく出てきますが、とても考えさせられる一冊です。

「『社会から性差別をなくすために男の子の育て方こそ大切じゃないの?』というテーマを考えるきっかけになったら 」とまえがきに書かれていたのですが、まさにそんな本です。

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