読み終えた時に「うちの子は、ぜひ公立中高一貫校へ!」と私が思うようになっていた本を今回は紹介します。
それは、公立中高一貫校について詳しく書かれた本
「公立中高一貫校選び 後悔しないための20のチェックポイント」
著者:佐藤 智 さん
ちなみに2020年6月現在こちらの本は Amazon の Kindle Unlimited の無料本になっています。
「公立中高一貫校選び」の本を読むきっかけ
うちは、子供が小さい頃から教育に関しては熱心に取り組んできた方だと思っています。
教育熱心なおうちは、中学受験することが多いようですが「中学受験=私立の学校に通う」のは裕福な家庭の話というイメージがあって、経済的な理由でおそらくうちは中学受験はしないだろうと思っていました。
公立中高校一貫校というのがあるというのはぼんやりは知っていましたが、あまり詳しくは分かりません。
長男が春に小学1年生になり、普通の公立中学や私立の中高一貫校との違いなども知りたいので読んでみましたが、それの答えを得られる内容でした。
本「公立中高一貫校選び」の内容
タイトルに「後悔しないための20のチェックポイント」と書かれているように、公立中高一貫校の選び方が詳しく書かれています。
偏差値が高く有名難関大学への進学率の高い学校などといった基準ではなくて、「子供に合う学校を選んで学校と子供自身のミスマッチをなくしたい」というのが大きなコンセプト。
全国のいろいろな公立中高一貫校の実際の様子を紹介したり卒業生の声なども載せてあります。
ちなみに公立中高一貫校の受験は、適性検査になるらしく「受験」ではなく「受検」というようです。
「適性検査の内容は、その学校がどういう子に来て欲しいと思っているかのメッセージ」だというは今までなかった視点でした。
やっぱり、私立はお金持ちの子が行くところ。
公立中高一貫校は救世主!
公立中高一貫校は受検に合格した人だけが入学できて、学力の高い場合がほとんどのようです。
(普通の公立中学のように地域の子が自動的に入ってくるわけではない。)
そして公立なのでもちろん学費は無償というのが魅力ですね。
学校によっては塾なしで学校だけの学習をメインにして国立大学入学を目指すところあるようで、めちゃくちゃ頼りになります。
学力が高いとされている学校に入っても結局塾に通って塾に学力を上げてもらわないといけないようでは、その学校に通わせてる意味が薄れてしまいますもんね。
私立の中高一貫校のように、大体高2ぐらいまでに高校課程の学習を終わらせておいて最後の一年は受験勉強に集中出来るのだとか。
私がこの「公立中高一貫校選び」の本を読んで結構衝撃だったのが、
「公立中高一貫校と私立中学校を受験(受検)する家庭の比較」のグラフ。
以下、数字を引用します。
<私立中学の場合>
・世帯収入1千万円以上家庭が40.3%
・世帯収入800万円〜1000万円以上の家庭は30.0%
合わせると約7割の家庭が年収800万円以上のマジョリティになります。
そして、年収600万円以下の家庭は、全体のたったの12.3%。
10人に1人くらいのマイノリティ…。
やっぱり「私立の学校に通うのはお金持ちの子」というイメージは間違いではなかったようです。
これが<公立中高一貫校>になると
・世帯収入1千万円以上家庭が17.6%
・世帯収入800万円〜1000万円以上の家庭は25.4%
合わせると約4割の家庭が年収800万円以上と、半数を切っています。
そして、年収600万円以下の家庭は、28.2%と私立に比べると多くなっています。
4人に1人くらいなので、そこまでマイノリティ感はないですね。
公立中高一貫校ももちろんお金をかけて塾などで受検対策を万全にした子が合格しやすいことは変わりはないので、お金持ちの家の子ももたくさんいます。
ですが、そうじゃない子も結構いるというのは、あまり経済的に背伸びをして自分の子供が私立に通うより、うちにとっては居心地が良さそうです。
何と言っても、公立中高一貫校であれば学費が無償なので、経済的な理由で受検・入学を諦めなくていいのはすごくいいと思いました。
ですが、高い進学率など実績を上げている人気校の場合、倍率は7〜8倍などかなりすごいようで、合格・入学はなかなかのイバラの道のようです。まぁ、当然ですよね。
私立中学の学費
ちょっと話は変わりますが、以前「下剋上受験」の本を読みました。
私はドラマなどを知らなくて、最近本を初めて読んだのですが。
両親ともに中卒のお家で、お父さんが頑張って娘と一緒に受験勉強をして女子の日本一とも言える桜蔭中学の合格を目指す様子を書いた本です。
実際の受験の合否はと言うと桜蔭中学には合格しなかったようですが高い偏差値の他の私立中学に入学したようです。
私はこの本の存在を知った時から最後までずっと気になっていたことがあってそれは
「私立学校の学費はどうするの?」
ということです。
両親ともに中卒で小さな団地に住んでいるというような描写もあり、あまり経済的に裕福ではなさそうに思えるのですが、私立中学に娘さんは通ったようです。
特に学費については書かれていませんでした。
どれだけ勉強を頑張っても、その先が学費の高い私立しかないのであれば、経済的な理由で諦めざるを得ない子供がいると思いますが、そういう点で公立中高一貫校は救世主。
ただどこにでもあると言うあるわけではないので、自宅から通える範囲に受験資格のある公立中高校一貫校がないとにもどうにもならないですけどね。
「公立中高一貫校選び」の本には全国の公立中高一貫校の学校リストも掲載されているので、それで確認できます。
私は早速、通える範囲にある学校をインターネットで調べましたよ!
公立なので、住所によって受検資格のあるなしが決まります。
うちは通える距離だけど受検資格のない学校、というのがありました。
後々本に載っていたチェックポイントなども確認してみたいと思います。
私は「公立中高一貫校選び」の本を読んで、
「うちの子には公立中高一貫校を受検して、通ってもらいたい!」
と思うようになったので、興味ある方はぜひ読んでみることをお勧めします。
教育面でもいいことがたくさん書かれていました。
特に、経済的な理由で中学受験を迷っているうちみたいな状況の方はぜひ!
もちろん受検や通うのは子供本人ですし、まだ小学校も始まったばかりで普通の学校の勉強についていけるのかすらまだ全然わからないので、親の希望でしかないんですけどね。
「公立中高一貫校選び 後悔しないための20のチェックポイント」は Kindle Unlimited の無料本の対象になっています。(2020年6月現在)
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▶︎以前の記事で、中学受験や子供の教育に関する本など紹介しています。