「学校の休み時間は子どもの権利なので、それを先生が奪ったらあかん」
「先生のあかん行為は親に言って」と小1の子どもに伝えた話を今回は書きます。
先日、小学1年生の息子からこんな話を聞きました。
それで休み時間が終わってしまった。
その後、遅れた5分休みがあるのかと思いきや、そのまま4時間目がスタートしてしまって、お茶を飲むのとトイレに行くのができなかった。
結局4時間目が終わるまで我慢するしかなかった。
子供曰く「先生は自分で『休み時間の間にトイレやお茶を飲むなどしてください』と言っていたのに、自分で約束を破っている。
読書と自由帳(先生から提示されている休み時間の過ごし方)はいいとしても、トイレとお茶はさせて欲しかった。」
という内容でした。
これってすごいダメなことですよね。
というか、その5分休憩に「背の順の並び方の練習」をしないといけない理由がどこにあったのかすごい疑問です。
休み時間は「休む権利」を遂行できる時間
ということを、私はつい先日、有名なブログ「ヨッセンス」のヨスさんのブログ記事で読んだばかりだったんですよ。
その記事はこちら
▶︎世界一ルーズな日本人は学校で作られる! 教師が「休み時間」を自由に奪える悪習慣について | ヨッセンス
この記事を読んで
「そういえば私が子供の頃にも授業のタイムマネジメントがうまくなくて休み時間まで延長して授業している先生とかいて嫌だったなぁ。
休み時間は子供にとって休む権利だったんだ。認識してなかったなー。」
とか思っていたところだったので、学校生活が始まってすぐの時期に、まさにそんな状況を小1の子供から聞き、残念な気持ちになりました。
先生自身は子供にとってよくないことをしてしまった自覚は全然ないでしょうね。
5分時間がおしてしまうのは仕方がないとして、その後5分休み時間を入れるべきだし、せめて次の授業が始まる前に「トイレに行きたい人やお茶を飲みたい人はいませんか?いたらしてくださいね。」と声をかけるべきです。
もちろん聞かれなくても希望のある生徒は自分で言ってすればいいんですが、子供曰くそんなこと聞ける雰囲気じゃなかったみたいです。
私も、授業中に「トイレ行っていいですか?」とか挙手して行ったことってほとんどないし。
(ちなみに、外国(アメリカとかだったかな?)ではトイレに行く許可を先生にとるっていうの自体がないのだとか。生理的な理由で行きたいんだから、許可など必要ないらしい。確かに。)
先生が休み時間にって言うからその通りにしようと思っていたことを勝手に予告なしに変更されて理不尽な思いをしたでしょうね。
「それはかわいそうだったね。おしっこもらさないでよかったね。」
位で軽く流さずに、
「休み時間は子供の権利で…、例えばそれが会社だった場合、働いている人には休み時間に休む権利があって、それは会社の社長とかが勝手になしにはできなくて、もしそんな事したら…」というような話もできました。
子供は休み時間のこととても不満だったみたいですが、話をして共感してもらってそれで満足したようにも見えたので、話してくれてよかったです。
「先生の体罰を教えてください」
「いじめはよくないことです。
もしもあなたが学校で誰かがいじめたり、いじめられたりしているのを見かけたら、学校の先生や親に教えてください」
と先生に教わる事はあると思います。
でも
「体罰はよくないことです。
もしもあなたが学校で先生が誰かに体罰しているのを見かけたら、他の先生や親に教えてください。」
とは学校で教わらないですよね。私は教えてもらってないです。
なので、「もしも体罰とかあったら親に教えて」ということも私からこどもに伝えておきました。
体罰は日本で少なくなってきているし、多分子供の通っている学校でおこることはないとは思っています。
でも、ないこととされているから、もしもあったときの対処方法すら教えてもらっていないと言うのは良くないですよね。
初めからないことにしてしまうのではなくて、「あってはならないことだけどもしも起こってしまった場合にどうすれば良いのか」をきちんと立場の弱い子供たちに教えておくことが大事だと思っています。
「みんな一緒」と言う同調圧力が強い学校生活の中でだと少しでも何か違う要素があるといじめられる対象になりやすかったりなど問題点はあると思います。
それと同じで「先生の言うことを子供たちは聞く」と言うルールの学校生活で、先生と言う権力者から子供への体罰や虐待が起こってしまいがちな状況だというのは認識しておきべきかと。
子供をあからさまに叩いたりと言うようなわかりやすい体罰はないと願いたいところなのですが、私が学生の時代に周りの学校で普通にあったことなので絶対にないとは言い切れないと思います。
ましてや今はコロナの影響で授業参観や運動会などで学校での先生や子供の様子を親が見る機会が全くありません。
先生と子供だけの空間で何かあっても子供からちゃんと教えてもらえなければ親は早く把握することができません。
あからさまな体罰ではないにしても、先生から子供に対する言葉などによる虐待(精神的苦痛を与えるもの)に近いようなものって結構普通にあると思うんです。
例えば、人前で大きな声で話すのが苦手な子が自分の発表の番が来たときにその子なりに頑張って発表はするけれども声が小さい時。
先生が「おーい、全然聞こえないぞー。もっと大きく!もう一回!」と茶化すようにヤジを入れる場合。
これは指導とか励ましと言うことで容認されています。
(最近、中学の運動場の前を通りかかった時にこんな感じの状況を見ました。)
ですが、同じ状況でその子に対して「クラスメイト」が「おーい、全然聞こえないぞー。もっと大きく!もう一回!」と茶化すようにヤジを入れて、空気を読んだクラスメイトがクスクスと笑っている状況だとします。
これはいじめのグレーゾーンとも言えると思うんです。
言っている言葉も、声をかけられた子が感じる気持ちも同じであっても、言った人が先生であれば当たり前のように容認されてしまうという空気があります。
こういった空気の差、それが許されてしまう先生と言う立場は、自分の力を誤認してしまうとても危うい立場だと思います。
長男が小学校に上がったばかりですが、小学校のいろんなことが約30年前の私の時とほとんど変わってなくて、保護者として体験するのは初めてですが、いろんなことが懐かしいです。
そして、自分自身が学生として何年も学校生活で感じていた「これ、おかしいんじゃないの?」の気持ちを子供が小学校に入ったことで自分事として思い出しています。